コロナは人類へのプレゼント

2020/05/14 コラムカテゴリ 

コロナは人類へのプレゼント

2020年はオリンピックイヤーとして、特別な一年になるはずが、100年に一度の人類が試される新型コロナのパンデミックとなり、歴史に残る特別な年となりましたね。

今回、大勢の人が感染し、命を落とされ、感染していない人も感染の恐怖、隔離生活、失業、経済的な困窮と向き合うことになりました。地球上ほとんどの人が影響を受けている事態! 確かに大変な状態です。

どうしてこのタイミングでコロナが現れたのか、その意味を考えてみました。

コロナが憎い、恐ろしい、あのひとのせいだ。そんな言葉と意識が生み出したものは心理的な恐怖、不安、過剰な自己防衛、不信感、差別、攻撃、分断などマイナスのエネルギーばかり!これだと私たちの気血の流れは乱れ、体はカチカチに凝り固まり、免疫が下がって人類はますます弱っていくばかり!

コロナは私たちに何を教えようとしているのか?
その答えを外に求めず、内観してみることにしました。
コロナの存在により、自分と向き合う貴重な時間を今回持つことができました。

光があるから闇もある。相手がいて、自分が成り立つ。これは陰陽の法則!
相手が変化すれば、自分も変化する。自分が変化すれば、相手も変化する。
相手が強くなると、自分が弱くなる。自分が強くなると、相手が弱くなる
これは陰陽の変化の法則!

コロナと自分の関係を見ますと
コロナは突如現れた目にも見えない未知の存在だけに、どう相手を打ち負かすかがわからない。
そもそも「打ち負かす」という考え方に問題があるような気がします。

子供の頃、かけっこの試合をした時、競争相手がいたから、自分が本気を出せて、全力を出し切ることができたし、自分で思ってもみない潜在能力を引き出すことができたことを思い出しました。
自分ひとりでは変化を起こせないけれど、相手がいたから、より強い自分に成長することができた。そういう意味で相手は敵ではないし、打ち負かすのが競争の目的ではない。
より良い自分になる、ということを競争の目的と思えば、自分を育ててくれた競争相手に感謝の気持ちが湧くはずです。

今回はコロナと人類の智恵との競争!
相手が強力であればあるほど、人類は智恵を絞り出し、覚醒に向かおうとしています。

コロナの時代を生き抜くには、相手を征服することに全神経を尖らせるより、新型コロナも、また次に襲ってくるかも知れない最新型コロナにも負けないくらいの自分の肉体と心を創り、進化させることが大事だと思いました。

今とにかく大変!というのが社会全体の雰囲気になっていますが、
大変ということは、大きく変わることです。時代が大きく変わろうとすることを感じずにはいられません。人々の価値観も、世界観もこれから大きく変わっていくのではないでしょうか?

ほんとうに向き合わないといけないのは、コロナの後の変化かもしれません。
コロナの後は経済面でも、健康面でも二極に分化していく格差社会になると予測されています。

自粛のゆるやかな時の流れの中で、心を静め、自分の身体の声、心の声に耳を傾け、ほんとうの自分と繋がってみる。いままでの「社会常識」の物差しを捨てて、ひたすら奥から湧いて来る感情に寄り添ってみる。いままでの自分は、本心が喜ぶ人生を歩んできているのか? これからの自分はどんな自分になりたいのか? 強制休養になった事で、生き方を見直す大きな意味がある時間をもてることは実にありがたいことです。

これから自分を確立し、本心で望む未来を自ら創っていくか、
社会の出来事に振り回され、いつも助けられる存在でいるか、
格差を生み出しているのは、自分を何者かと認識する考え方一つではないでしょうか?

陰陽は表裏一体の関係!ピンチの裏には必ずチャンスが潜んでいるものです。
どんな状況の中でも、自分が支配されることなく、心は自在に、自分の感情も、未来も選択できるものです。

そして地球の細胞である私たち一人ひとりが自分に責任をもって、健康、喜び、愛、勇気で身体と心を満たしていけば、地球全体がよくなっていくのは間違いない真実です。
今回、コロナを通して改めて気づかされたことは、“世界の人々がみんな目に見えないところで、つながって存在している”ということです。他人の幸不幸が自分の幸不幸と密接に関連していますね。

大きく見ると地球も人も動物も植物も鉱物もすべてが全部つながった一体なのです。
宇宙にとってはそれぞれが全体の中の一部分なので、全体の繁栄が部分の繁栄とつながり、
一部分が他の一部分を敵に回すことはできないのです。

今、地球も人も病んでいますね。
本来、自然は健康が当たり前で、バランスが自然に保たれているはずです。
古代の中国では、天災が起きると、当時の統治者が天道に背く徳にかけることをしたからと噂されたものです。天に畏敬の念を持つことは人間が自分を戒める為にも、とても大切なことだと思います。

人間が病むのも、地球が病むのも、原因の世界があります。病気は原因が生み出した結果にすぎないので、薬だけでは、原因の世界を修正することはできません。

病気や災難は何らかのお知らせだと思いませんか?
いままでのあなたの考え方間違っていますよ~
今までのやり方、生き方が本来の自分の道から外れていますよ~という
天から軌道修正させるためのメッセージだと受け止めると未来が良い方向に変わる気がします。

こうして考えを深めていくと、コロナは人類へのプレゼントそのものだと思えました。
壊れかけているバランスを取り戻す為の道標かも知れません。

今回のコロナの時ほど、全人類が同じ時間の中で、同じ境遇を経験したことってあったでしょうか?
人類は共通の課題を与えられています。いまここに一致団結して、一緒に課題に向き合い、全体を俯瞰し、今までの価値観やもろもろの人間欲を修正していくチャンスではないでしょうか?

逆境は人を成長させ、絶対絶命の危機的な状況は人を覚醒させる。
人類が覚醒したら、コロナの役目が終了し、忽然と姿を消すに違いないと信じています。

陰極まったら、陽になる。これは陰陽の転化の法則! 夜が長くても必ず朝は来る。
暗い時だからこそ、心には明かりを灯して、清々しい朝を迎える準備をしていきましょう!災い転じて福となる。危機の先に好機があると信じて・・・。